最近よく「プリン体」って言葉を耳にしますよね。プリン体○○%offなんて謳い文句のビールもよく見かけます。
でもこの「プリン体」って一体何なんだろう、プリン体を取りすぎるとなぜよくないの??という方もたくさんいらっしゃると思います。
先に答えを言ってしまうと、プリン体は痛風という関節炎に関係します。プリン体は痛風の原因物質の一つなのです。
ではなぜプリン体が痛風の原因になるのかということも含めて、ここからは痛風についての説明をしていきます。
まず、痛風が起こる仕組みですが、核酸の過剰摂取などにより、尿酸が体内に蓄積されると尿酸は尿酸塩という結晶になって血液中に検出します。この尿酸塩が関節などに沈着して炎症を起こしてしまい痛みが発生します。これを痛風といいます。要は尿酸が体の中に溜まりすぎてしまうと痛風になる危険があるのですが、そもそも尿酸はどのようにしてできるかというと、核酸が「核酸→ヌクレオチド→プリン体(塩基)→尿酸」という風に代謝されて生成されます。つまり、プリン体というのは体内で尿酸になってしまうので痛風の原因になるのです。
次に痛風の症状について説明していきます。
主な症状は激しい関節の痛みですが発熱などを伴うこともあります。先ほど説明した尿酸塩という結晶は比重が高いため、重力の影響を受け足元に沈着し、足趾に痛風発作が起こることが多いです。高尿酸血症の状態で放っておくとある時突然痛風発作が起きます。痛みはかなり激しい痛みで発作的なものです。発作は繰り返すたびに症状は悪化し、発作の起きる間隔も短くなってきます。
また、痛風は放っておくと腎臓が悪くなったりもします。
痛風になるのは90%以上が男性です。アルコールは肝臓での尿酸産生を促進するので、お酒好きの男性の方は要注意です。アルコールの中でも特にビールはプリン体が多く、逆にワインは比較的プリン体が少ないです。だから最近プリン体を抑えたビールが作られたりするわけなんですね。
次回は痛風の予防と治療について記事を書く予定なのでそちもよんで下さいね。