関節リウマチ②関節リウマチの診断

 

関節リウマチの全身症状は前回の記事で書いた通り炎症による発熱、貧血、血液異常などがありますが、これらの症状は関節リウマチ以外の病気でもみられるため関節所見や血液検査、X線、超音波、関節液の検査などで総合的に診断します。
次回の「治療」の時にも言いますが関節リウマチでは早期発見早期治療が後のQOL(生活の質)に大きく関わってくるので、あやしいなと思ったらすぐに病院に行くようにしましょう。
関節リウマチの進行はいくつかのパターンがあり、一気に進行する人もいれば、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら進行する人もいます。一度治ったかのような状態になって1,2年後に再び復活する人もいます。

少し話が変わりますが、みなさん関節についてどのくらい知っていますか??関節リウマチに絡めて一応サラっと説明しますので是非読んでみてください。
関節とは骨と骨をつなぎ合わせる部分のことです。(手首やひじ、ひざなど)
しかし、ただ骨と骨がくっついているだけだと硬い骨同士がぶつかってしまうので骨の端には軟骨があり、この軟骨がクッションの役割を果たしてくれています。
また、関節リウマチとは滑膜の炎症だと言いましたが、滑膜とは関節を覆っている膜のことで、滑膜から分泌される液によって関節が曲げやすくなっているのです。
関節を覆う滑膜ですが関節リウマチではこの滑膜が自己免疫により攻撃されてしまいます。
そもそも自己免疫(疾患)って何かというと、普通免疫とは白血球などが細菌やウイルスを異物と認識し、これを攻撃して体を守ることをいいます。しかし自己免疫疾患では細菌やウイルスだけでなく自分の体の組織までも異物と認識し攻撃してしまうのです。

 

では次回は関節リウマチ③症状詳細と治療について書きたいと思います。